小学校のサッカークラブの合宿に星空観察の出張を頼まれたんで付いてった。とりあえず星は何とか見えたんじゃが、ちいと雲がうろうろしよって土星なんかは見せられんかった。月も半月じゃったんで天の川もよおわからんかった。せっかくこがいな街明かりのない真っ暗いとこまで来たんに、惜しかったのお。ほいじゃが、夏の大三角やらもよお見れたし、さそり座、北斗七星、カシオペアやら有名星座をたんまり見られてガキどもは喜んどったわい。
ほいで、翌日じゃがタイトルの深入山に登った。何でかわしが先頭で皆を引き連れて黙々と登ったんじゃが、木のほとんどない禿げ山でこの時期は草ばっかりの緑の絨毯状態じゃった。ほいで目についたんが高山植物かただの雑草かよう知らんが、花が咲いとって蝶々やらがえっとこと飛んどったで。